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会長日記

シベリアから来た白樺材

国友グループ企業の国友製材(株)は、昭和45年(1970年)に国友鉄工(現在の国友工業)木工部として発足し、昭和51年(1976年)独立子会社として設立されました。今期は第45期の記念の年を迎えています。

古い工場の壁に昔のままの看板が残っています。

創業時より物流輸送パレットや輸出用木箱の製作、各種ベニヤ板を様々な形状にカットする加工等をメイン事業としてきましたが、昨今の環境問題への対応やコストダウンへの取り組みの中で、新規事業を模索しながら、他社との差別化を図ろうとしています。

メインの商品である木製パレットやスキッドに使用する原材料に、最近輸入を始めたロシア材を一部取り入れるようにしました。シベリアのタイガ地帯の白樺材を加工したもので強度試験にも合格し、コストもある程度低く抑えられます。何より東南アジアの南洋材や北米材、南米アマゾンの資源が乱伐採され森林破壊が問題の中、新しい仕入れルートの開拓といえます。

シベリアの森林で切り出され、ロシア西部の工場で加工されバルト海、大西洋を喜望峰をまわってインド洋経由で名古屋港へ入るという大航海の旅をしてきた材料です。自社で組み立て品として加工製作すると共に材料卸売りもしています。

そしてもう一つの新規の取り組みは、廃棄物材料を使用したパレットです。建材メーカーの検査落ちした窓枠材等を再利用して低価格品としてお客様に提案しています。

木材チップを原料として接着剤で固めた成形板であるMDFを使った窓枠材には、樹脂化粧シートがラッピングされているものも多く、産業廃棄物として処分しなくてはなりません。それを切断してパレットに使用します。強度的には強いのですが、加工性に従来より手間がかかったり、滑りやすかったりして改善の余地がまだ大いにあります。

ロシア材にしても、リサイクル利用パレットにしても、まだまだ試行錯誤の段階ですが、担当のリーダーたちの熱意と工夫によって、一日も早く国友製材の主軸商品になってくれることを期待しています。・・・その後の経過は又、書いてみたいと思います。

興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。

社長・・・(国友製材会長)