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BLOGお引っ越し、㊗第100回記念
記念すべき?第100回目の社長日記ということで少々長くなりますが、お付き合いください。
新しい土地との出会いは、偶然とご縁で決まります。人と人のつながりと同じです。
昔から私のジョギングコースだった湖周道路の、姉川大橋を超えたところに開発された分譲宅地。知り合いの不動産屋さんの売地だったので、休日に走りながら、ここの土地を購入してモデルハウスを兼ねた住宅を建てようと思いついたのが、今から10年前でした。
2013年春には地鎮祭を執り行いましたが、敷地の北側は産業廃棄物が捨てられたとみられるゴミと雑木の山があり、雑草が生い茂りあまり良い環境とは言えません。あとで塀でも造って囲ってしまえば隠れるだろうと考えました。
・・・その選択がのちのち良い方向に転がっていきます。
冬の季節も過ぎ、春の陽気に恵まれ基礎工事も順調に進みました。
4月の好日に無事棟上げをしました。
翌月には敷地配置上、家の真正面に来てしまった電柱を隅の方に移設してもらいました。
あとの工事中の話は順調に進んだということで大幅に省略しますが、8月には竣工、引き渡しとなりました。引き渡しと言ってもすぐに住むわけではないので、見学会や新築計画いただいているお客様に見ていただくモデルハウスとしてしばらく使用することになりました。
ここからは話はがらっと変わります。懸案であった北側の荒れた土地の話です。
持ち主だった建設会社は倒産し、荒れ地を整理、処理する人もなく競売にかかり、大阪の方が落札されたと聞きました。ここは、接道もなく市街化調整区域で琵琶湖景観地域でもあり、建築物は建てられません。
大浜モデル完成から一年後の2014年夏、急にこのゴミと雑草の山で工事が始まりました。挨拶に来られた工事会社の関係者は整地を請け負っただけということでそのあと何ができるかはわからないとのこと。
まだこの時点では、何ができるのかわかりませんでした。しばらくしてまた別の業者の方が挨拶に来て工事を始めるのでよろしくとのこと・・・
ミキサー車が何台も来て、全面コンクリートが打設されます。
2か月が経過してようやく工事が終了しました。
姿を現したのは、大規模太陽光発電施設でした。
かくしてありがたいことにヘビやムカデが出没していた隣接地は、きれいに整備されたエリアに生まれ変わりました。
さて、ここからが本題・・・本日よりここに引っ越すことになり、完成後9年を経て大浜モデルでの新生活が始まります。
荷物は何年もかけて徐々に移してきましたし、年齢的にも断捨離が必要な状況にあったので、ちょうどよいお引っ越しの機会となりました。
生まれてから60数年、いつも職住一体のところで生活してきました。常に工場の作業の音が聞こえ、車が頻繁に出入りし、毎朝、以前は母が、亡くなってからは家内が事務所の玄関のかぎを開け、会社のお地蔵さんの水を替えてお参りをします。私も出張等で不在の時以外は一年365日事務所に出勤していました。この会社に入社して40年以上、自宅から会社まで徒歩3分の距離で、いわゆる通勤といったことを経験したことがありませんでした。
それが、これからは片道車で10分、自転車だと20分、徒歩だとおそらく1時間くらい(・・ついでに、走ると40分少々)の通勤をすることになります。
冬の雪道は不安ですが、四季折々の琵琶湖岸の風景には癒されることだろうと期待しています。
これからは家を出て徒歩3分が会社の玄関ではなく、琵琶湖の水辺となります。
新築から居住者のないまま10年近くが経過した住宅での生活・・・
また経年変化共々レポートしてみたいと思います。
社長