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会長日記

余呉町上丹生

長浜市は滋賀県の中でも最も面積が広いエリアですが、この地で生まれ育った私でも、まだまだ知らない魅力的な地域が点在しています。余呉湖から10分くらい高時川(丹生川)を上流に上がっていくと山間に静かでのどかな「上丹生」という集落があります。もう少し上がると関西有数の豪雪地帯で有名な菅並という地域でその向こうはダム工事で廃村になってしまったいくつかの集落跡となります。

6月末の晴天の土曜日は、新着情報でも着工をお伝えしていた「上丹生の家」の上棟でした。

古民家の宿「TOKI NO YADO」の向こう側
築130年の旧母屋を改修されて一棟貸の宿泊所を運営されています

まだ朝の時点の骨組みなので、はっきりわかりませんが、片ながれの屋根で、積もった雪が隣家や道路に落ちない配置となっています。

アジサイが満開
午前10時前の進捗状況

「上丹生」には有名な「茶わん祭」というお祭りがあって、立派な会館が建てられています。

広い駐車場とトイレが隣接してあります
入館料は300円でした

地元自治会で運営されていて、事務所におられた方にいろいろとお話を聞きました。子供のころから青年時代、そして役員でお世話方になるまでの、祭りへの関わり方のお話が大変興味深かったです。

丹生神社に渡御する三基の曳山があるそうで多くの陶器をつなぎ合わせた山車飾りが取り付けられ、その高さは約10メートルにもなります。昔、上丹生では良質の陶土が採掘でき、ときの名工がすぐれた陶土と授けられた技に感謝し、毎年欠かさず新しい陶器を神社に奉納したのが「茶わん祭」の由縁だそうです。

曳山に茶わん等陶器で飾りが付けられています
立派な見送り幕、これはレプリカらしい

三基の曳山は解体されて、会館の中の収蔵庫に保管され、祭りのときに組み立てられるそうですが、山車づくりの技法は秘伝とされ、今も限られた人しか組めないとのこと。

稚児や花奴行列の衣装
しゃぎりの笛、太鼓、鉦も年代物とみえます

祭は最近では、おおむね5年に一度行われているらしいですが、予算的にも後継者的にも、何より大勢来られる観光客や地元を離れた家族の方々などを祭りのときにご接待するのが大変なのだとおっしゃっていました。

どんな伝統的な行事もそうですが、観ている方は楽しいだけで、もっとやってほしいなんて簡単に言いますが、実際に企画運営されている方には様々なご苦労があるのです。

立派なバス停

上棟のお祝いに行っていろいろと勉強してきました。

社長