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BLOGアンプが壊れた😢
今回の内容は少々マニアックになることをお許しください。
私の趣味の一つは音楽を聴くことですが、音楽を聴くにはオーディオ装置が必要です。私の場合は、古いオーディオ機器を組み合わせて、その音の変化を楽しんでいるのですが、そのメインシステムの基幹であるアンプが先日壊れてしまいました。1991年秋発売のAccuphaseE-305Vというプリメインアンプです。発売当時は28万円ほどの定価がついていましたが、私は10年ほど前にオークションで半額程度で手に入れました。ずっと快調に稼働していたのですが、2か月前から電源を入れるとボリュウムが振りきれてしまい、セレクトスイッチも効かなくなってしまいました。
メーカーに連絡すると、特製の段ボールを送るのでそれに入れて返送してくれとのこと。
30年以上昔の製品なのにちゃんと直るのかいなと思っていたのですが、メーカーの品質保証部の人は当時のオリジナル部品はなくても、きちんと直りますとの心強い返答。待つこと3週間以上、又同じ段ボールに入れられて返ってきました。
箱に入っていた修理票によると、コンデンサ特性不良のため5個のコンデンサを交換、メインボリューム出力リレー接点不良のため交換、各スイッチ接点クリーニング、メーターランプ経時劣化のため交換、その他抵抗器やトランジスタなどの部品が交換されて、部品代と作業費に送料も入れて、〆て合計69、939円也。
この値段を高いと思うか安いと思うかは、その人の価値観だと思いますが、私としてはこの先、耳が遠くなり微妙な音が聞き分けられなくなるまでは、このアンプの寿命が延びたと考えれば十分納得できます。
このアンプの製造会社「アキュフェース」は、設立1972年、従業員80名、売上高32億円の中小企業なのですが、社是で「私たちは音楽芸術を通して人間の魂の向上をはかりたいという理念のもとに集まった技術者集団です。」と謳いあげるだけあって、自分たちが開発し作り上げる製品には絶対的な自信を持っていて、製造から何年経過していても修理を受けるという哲学には感心します。それだからこそ少々お高い製品でも熱烈なファンをもち、立派に継続しているのだと思います。
中小企業の在り方として一つの良いお手本だと思いました。
私の使っているヴィンテージオーディオ機器の一部だけをご紹介します。
メインのスピーカーはJBL‐4312で1983年頃の製造、サブスピーカーはB&WのCM1という機種でこちらは2006年発売なのでまだ新しい方。
古い機器は故障したり、扱いが厄介だったりしますが、今の時代のデジタルと違って暖かい心のこもった音色がするように思えて、どうしても手放せないのです。
いちいち説明は省略しますが、家内からは年齢を考えて、もういい加減にしなさいと言われ続けています。
明日は、今年最後の音楽をこれらの機器で聴きたいと思います。
会長
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