国友グループは２０２４年４月１日で創業７０周年を迎えます。

これは、創業以来支えていただいたお客様、仕入先様、地域の皆さん、そして歴代の社員の皆さんのおかげと心から感謝申し上げます。

会社の歴史、沿革については、本社のホームページを見ていただければ大体わかりますが、７０年も事業を続けさせていただいているのに、ほとんど過去の資料が残っていません。今回いくつか昔の写真を載せようかと思ったのですが、たいして適当なものが見つかりません。

私の記憶がまだ少しでも残っているうちに、７５周年か８０周年までにはもう少し昔の名残を探してみたいと思っています。しかし、企業にとって大切なのは過去の資料ではなく、その歴史の上に描く未来へのビジョンなのは言うまでもありません。

上の２枚の写真は創業して10年までの、昭和３６～７年（１９６１年）頃と思われます。今の本社の総合事務所の辺りで、東には長浜北中学校の古い校舎や体育館が見えます。トラックの前に私と並んでいるのは当時の工場長の藤森さんと言う人だと思うのですが・・・下の写真は後に弊社の総務部長になる東野さんと一緒です。当時国道８号線だった道路はまだ舗装されていない砂利道だったと思います。まわりは田んぼばかりでした。

昭和３５年（１９６０年）有限会社として法人化して、今期で第６４期となります。

長浜のような地方にもモータリゼーションの波が来た昭和４０年ごろ、弊社オリジナル商品として、２時間で組み立てる「国友の超スピードガレージ」と言うのを売り出しました。そこそこ売れたみたいで、最近まで長浜市内でその残骸みたいな物置を見かけたものです。

昭和４４年（１９６９年に株式会社に組織変更し、翌年に長浜商工会議所にて設立１０周年記念式典をやり、５年後の昭和５０年（１９７５年）には、創業２０周年、設立１５周年を本社内に新築した福利厚生施設の「国友ホール」にて多くのお客様や地域の方々に来ていただいて盛大に挙行しました。

このころが弊社の拡大期で、隣接のベアリング製造工場跡を購入して機械工場を拡張し、廃業する製材会社を引き受けて木工部（現在の国友製材）を設立、建築部門で公共工事等本格的な請負業を始めるなど、多角化を進めていきます。まさに起業家としての創業者（父）の面目躍如の時代です。

当時社員数は１２０人くらいで、各部門対抗で運動会をやったり、ボーリング大会なんかも定期的に開かれていました。

その後弊社の多角化は、子会社を設立したり、合併したり、事業部制を採用したりして、小規模でありながらも独立性を尊重しながら「失われた３０年」と呼ばれる日本経済の激動を過ごして現在に至ります。

創業７０年の記念日というわりには、間を相当すっ飛ばしてしまいましたが、おもしろそうな昔の資料が見つかりましたら又順次紹介させていただきます。

改めまして、弊社グループに今まで関係していただいたすべての方々に心より御礼申し上げますとともに、今後ともよろしくお願いいたします。

今春も２名の新入社員が入社してくれました。また新しい未来への歴史のスタートです。

会長