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会長日記

残・猛暑のジャズ(Cool Jazz)

立秋を過ぎたら「残暑」と言うらしいのですが、まさか残暑が35℃越えの「猛暑」続きでは、中秋の名月を愛でる気分にもなりません。世間は連休ということで、ブログ「猛暑シリーズ」が早く終了できることを願って、久しぶりにテーマだけでも冷涼感のある音楽ネタでいきます。

ジャズという音楽は、どうしてもその激しいリズムや音量のため、「ホット」な熱いイメージがあります。でもそのジャズの中に「クール・ジャズ」と呼ばれる分野があることをご存じでしょうか。

「クール・ジャズ」とは1940年代後半、黒人を主体とした即興性の強い、ホットなジャズ「ビバップ」の反動として、白人寄りの傾向を持つリラックスした軽いサウンドが特徴のジャズを指します。とは言うもののクールジャズの創始者は有名な黒人トランぺッター「マイルス・デイヴィス」で、アルバム「クールの誕生」がその起源とされています。

厳密には学問的分類上「クール・ジャズ」とは呼べないかもしれませんが、私流の「クール・ジャズ」をレコード、CDコレクションの中から探しては、何枚か聴きながらジャケットの写真を撮ってみました。

演奏者としては、盲目のピアニストのレニー・トリスターノを祖としてリー・コニッツ、スタン・ゲッツ、ジェリー・マリガンなんかが有名です。

軽いアンサンブルからときに前衛的なフレーズのアドリブが出てきて、あくまでシャカリキに弾きまくり、吹きまくる演奏ではないので、涼し気と言えばそう言えなくはありません。ギル・エヴァンスやジョージ・ラッセルのアレンジもクールと言えます。

ジム・ホールのギターやポール・デスモンドのサックスも典型的クールです。一枚づつ紹介はしませんが、エアコンの効いた部屋で半日「クール・ジャズ」三昧で過ごしました。

最後は、暑いときには熱いものをふうふう言いながら食べるのも、暑気払いには効果があるということで、日本のラテンジャズ「熱帯JAZZ楽団」をガンガンにかけて〆としました。

興味があれば聴いてみて下さい。

会長