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会長日記

桜・さくら・サクラ🌸

「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」

在原業平のこの短歌は、桜を詠んだものでは最も有名なものでしょう。桜というのは、咲いたときが華やかだからこそ、何か人の心を騒がせ、落ち着かせない、それでいて日本人にとっては春を実感するにはなくてはならないものです。

3月も半ばになると、今年はいつごろ咲くんだろうと思いを巡らせ、4~5つの花が開けば開花宣言だと言ってテレビのトップニュースになり、入学式には満開だろうかとか、曳山祭りの時まで花は残っているだろうかとか確かに私たちの心を騒がせ続けます。

さすがに4月の中旬も過ぎると、この湖北でも多くのところで散ってしまっているようですが、急に寒さがぶり返したりして今年はいつも以上に長い期間楽しませてくれています。

今年一番最初に満開を見たのは、私のジョギングコースの湖周道路八木浜港の湖岸でした。いつもすれ違う地元のレジェンド女性ランナーが「ここの桜はいつも一番早く咲きます」と教えてくれました。3月30日その予言通り咲いていました。

ソメイヨシノではなく、カワヅザクラだと思います。

それから一週間後、ロータリークラブのお花見例会で豊公園の桜を長浜城の天守閣展望台から見ました。まだ5分咲きくらいかなと思いました。

湖岸のホテルの宣伝写真のような風景ですが、桜よりも梅の花の方が満開でした。

それからさらに5日後の12日の土曜日は好天気で、ジョギングとウォーキングを兼ねながら、スマホで歩数計算しながらそのルート上での桜の撮影に励みました。

まずは、姉川大橋を北へ越えたところ、地元大浜モデル付近の湖岸道路カーブのボリュームある桜の見どころから・・・木々のすき間からきれいな琵琶湖が覗けます。

北上していって、「奥びわスポーツの森」を過ぎたところにある早崎川沿いの桜。

その向かい側、竹生島の都久夫須麻神社の境外社である辺津宮、ふだん宮司さんはここに住まわれていて、毎朝早崎港から船で島に渡られます。菜の花とのコラボレーションが美しい。

もう少し湖岸を北へ走ると、ビオトープ入口辺り丁野木川沿いの桜並木が現れ、上流に向かって結構長い距離にわたってきれいな景色が続きます。

これより先は、あまりまとまったお花見スポットがないので、海老江港で折り返してスポーツの森の公園に戻ると園内にヤエザクラ?を発見してパチリ。

自宅に帰った後も、もう少し桜探しにと思ったら・・・家の裏の児童公園を忘れていました。この桜の木はカラスが巣をつくってやかましいのと道路に枝が被って危険なので先日市役所の方で枝払いをしてもらいました。

次に2キロほど南に下った工業団地のヤンマー工場横の用水路沿いの桜並木も満開でした。

翌13日の日曜日は春の嵐となり、一日中雨模様でこれで今年の桜も散ってしまうのかなと思っていました。会社近くの神照運動公園の競技場周囲の歩道にも花びらがいっぱいになりました。

そしていよいよ長浜の春の一大イベント「長浜曳山祭り」の本日(ほんび)15日を迎えました。但し、長浜八幡宮には小さな桜の木が数えるほどしかないので、桜と祭りを重ねての演出ができません。

狸々丸(舟町組)の出番の年は雨の日が多いという迷信?もあるそうですが、今年一番山を引き当てた狸々丸が長浜八幡宮で狂言奉納する午前10時くらいには、良い天気となりました。

ところが、2番山の鳳凰山(祝町組)のころになるとポツポツと降ったりやんだりの天候となり、色とりどりのカッパが曳山には被せられたままの狂言執行となりました。

一番山の狸々丸が街中の金屋公園あたりに巡行してきたときには、今から20年以上前にロータリークラブで植えた満開の枝垂桜がお迎えしました。

鳳凰山が八幡宮から街中へ出て行くころには、突然の風雨で残念ながら傘やカッパが手放せなくなってしまいました。

夜まで、さすがに荒れた天候の祭りの頃を過ぎると、今年結構長もちしていた桜たちも本格的に散り始めるはずなのに、今年はすごい粘り腰でいまだにあちらこちらでお花見が可能です。

姉川にかかる難波橋を渡ったところの桜と高時川沿いの錦織の菜の花と桜・・・まだまだ名残惜しさをとどめていて鑑賞にたえます。

そして何より驚いたことには、大浜モデルからの私のいつもの散歩道沿いの小さな祠の桜は今が満開のときを迎えています。

まだ今年の桜を楽しみたい方は、場所をお教えしますのでご連絡ください。

会長