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会長日記
追悼 3.11
2011年3月11日午後2時46分、私は調べ物のために市内のびわ図書館にいました。突然、何か足元がふわふわして船酔いのような感じがします。持病のメニエル病が出て、いつもの「めまい」が来たかと身構えたのですが、室内を見ると案内看板がゆっくりと揺れています。地震か!と思ってしばらくじっとしていましたが、なかなかおさまりません。少したって図書館の館長さんが、東北地方で大きな地震らしいと言って来られました。急いで車に戻って、ラジオをつけると、マグニチュード8とか9とか、震度6とか7とか言っています。こりゃ大変だと思って家に帰り、テレビをつけたところ、道路や田畑を飲み込んでいく津波の映像が映っています。走っている自動車が津波に追いかけられている画像がヘリコプターからのカメラに捉えられています。・・・・・大惨事の発生でした。
あれから9年、東北の被災地は復興したとは決していえません。街も人々の心も、まだまだついこの間の出来事としか思えないでしょう。少なくとも、この日ぐらいは、日本中の人たちが被災地のことを改めて考える機会としなければならないと思います。
私はあの日を境に、日本人の価値観が変わっていくだろうと考えました。自分たちだけの豊かさや効率を追い求めるのではなく、広く社会の安心や安全を優先させる考えが尊重されるようになるのではと思ったのです。しかし、震災からしばらくしたら、何となく元へ戻っていく自分の心に気づき、いつも反省しています。
亡くなった方々を追悼する意味でも、これからも「3.11」を自分を戒める日にしていきたいと思っています。
戒めるための今年のお正月の書初め
社長
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