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古民家、田舎暮らし
貴重な古民家が1棟減ってしまいました。
以前 お伝えしましたM様邸の解体が終わりました。
これまで 本当に長い年月の風雪にも耐え、その風格ある
佇まいと数々の歴史を刻んできたM様邸に敬意を払いながらの
作業でした。
トタンで覆われた大きな屋根を 1枚1枚手作業で剥がしていきます。
トタンが剥がれるにつれ、萱葺きの屋根が露わに。
トタンを被せる前の屋根はこのような姿だったのでしょう。
煤で燻された萱をおろし、屋根の骨組みが露わになりました。
湖北での萱葺き屋根の葺き替えが殆ど観ることができなくなった
今、なかなか貴重な光景です。
屋根の骨組みが無くなり、内部から天井を見上げてみました。
2階の床に敷かれた煤竹の間から差し込む日差しが眩しいです。
貴重な煤竹がご覧の通り
これらの煤竹は、高島市で仕事をされているスイタ竹材さんの手に
よって 扇骨として生まれ変わります。
解体工事は進行し、どんどんと姿が失われていきます。
ちなみにこの部屋は、今週末に行う『田舎暮らしフェスタ 2011』
のなかで、古民家の1室を再現するコーナーがあり、
そこでもう一度組み立てます。
是非、会場へもお越しいただきご覧下さい。
解体工事は終了し、歴史に幕を降ろしました。
今はただ、唯一この家の歴史を知る紅葉の古木が
ひっそりと佇んでいます。
秋の訪れと共に何だか寂しさを感じる西邑でした。
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